院長コラム

食事を見直す「植物油神話」編

2010年3月20日

今回は「植物油神話」についてお話しします。
日本人の油の摂取量は年々増加し、昭和30年頃の2倍になっています。
その原因として、簡単においしくできる素だからです。多少鮮度の落ちた悪い魚でも、古い野菜でも、油で揚げたり、衣を付けててんぷらにしたり、炒めたりすれば、ちょっとの調理時間で、おいしくすることが出来るのです。  「脂」という漢字は、月に旨い(うまい)と書きます。 おいしさの素になるため、現代では多用されています。
加工食品やインスタント食品に多用されるわけです。
しかし、脂肪の過食は動脈硬化や、がん、老化、アレルギー疾患の原因であることがはっきりしています。
脂肪摂取量に比例して、これらの疾患が増加してきています。
糖尿病、大腸癌、アトピー性皮フ炎など、戦前にはほとんどみられなかった病気が増えつづけているのです。
油のことをもっとよく知るために、油の種類についてお話しします。
以前は動物性脂肪、植物性脂肪という区別をしていましたが、最近は、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸というように、含まれている脂肪酸の種類で区別します。
動物の油は悪く、植物の油は身体によいというのは完全に間違いです。
植物性脂肪にもヤシ油のように8~9割が飽和脂肪酸で占められているものもあれば、オリープ油のように不飽和脂肪酸が多い植物性食品もあります。
次回より、脂肪酸の種類と、その性質や働きについて述べます。どのような脂肪酸を摂取するのが理想なのかわかるはずです。