院長コラム

食事を見直す「低インシュリンダイェツト」編

2012年5月12日

今回は「低インシュリンダイェツト法」の間違いについてお話しします。

まずインシュリンという用語は内科学会、糖尿病学会では用いません。正しくはインスリンです。専門用語委員会が決めた用語しか用いません。これを見ただけで、このダイエット法が事実に基づいて記載されていないことがうかがわれます。

膵β細胞からインスリンが分泌される刺激となるのはブドウ糖(炭水化物も含めて)だけであるとの間違った認識が著者にはみられています。蛋白質も脂肪もインスリン分泌を刺激するのです。この点が欠如しているため、焼き肉やステーキ、ドレッシングやマヨネーズ、バターなどを制限しないダイエット法です。そのかわりに、ごはんを極端に制限しており、おかずばっかしの食事内容になりかねない方法です。炭水化物でエネルギーの70%位を摂取しないと、蛋白質や油類中心の食事になってしまいます。このような食事が、高血圧、高脂血症、糖尿病や脳梗塞、心筋梗塞をひき起こすことは、世界中ですでに証明されています。

最近このようなダイエット法が色々流行しているようですが、知性と理性のある読者の皆さんは、ひっかからないと信じています。
伝統的な和食中心の食生活を続けましょう。