院長コラム

食事を見直す「メディアの責任」編

2012年7月25日

「ココアは健康によい」「バナナはがん予防になる」といった科学的根拠のはっきりしない話が大きく報道されることにメスを入れます。
はんらんする健康情報を見分ける必要があります。テレビや新聞の報道は、体験談や動物実験や学会発表どまりのものがほとんどです。気にとめておいてもよいのですが、それを実践に移してはいけません。
ここ数年で食事や栄養に関する大規模臨床試験が発表されだしました。この研究は、数千人~数万人のヒトを対象とし、数年~十数年間の追跡を要するもので、最も信頼性の高い研究です。これらの結果は、今までマスコミで報告されていた常識をくつがえすものでした。

○緑茶は胃癌のリスクを下げない。
○ヨーグルトはピロリ菌を減少させない。
○卵白がコレステロール上昇を抑制しない。
○ブロッコリががんを予防しない。
○ビールに抗がん効果はない。など。

メディアが伝える健康情報の多くは動物実験に過ぎない話や、学会発表どまりの話だったのです。 より重要な、ヒトでの研究、論文報告、信頼性の高い方法の研究ではないのです。
話半分に聞いておけばよいの です。

メディアの責任は重大です。

科学的研究についての理解不足、目新しさやインパクトだけの追求、企業利害のからんだ情報提供など報道のあり方の根元が問われています。
結局、間違った情報によって病気になるのは私達です。誰も責任をとってくれません。

次回から証明された新しい事実をみてゆきましょう。