院長コラム

食事を見直す「続・病気の発生と防御システム」編

2012年8月8日

人類の歴史は、飢餓、怪我、感染、乏塩との戦いの歴史でした。
そして、これらの防御システムは、同時に、病気の原因ともなるのです。
今回は、その対策を考えてみます。

飢餓対策システムは、エネルギーをできるだけ貯蔵しようとする機構ですが、飽食の時代の今、それは肥満をもたらす仕組となります。人類は油脂類と甘い物を「おいしい」と感じます。ともに、高エネルギー食です。飢餓の時代には、高エネルギー食をできるだけ多く摂取して、脂肪に貯蔵する必要がありました。油脂類と甘い物は「おいしい」と遺伝子にインプットされました。摂取できる時期は限られていました。それでフィードバックがかからないのです。いくらでも食べるようにプログラムされているのです。食後に、別腹と称しては、ケーキ(油と砂糖の固まり)が食べられるのです。

子供達は、消化器が未発達のため、カロリーの高い食物を摂取する必要があります。おやつにドーナツなど食べたがります。野菜はカロリーが低いので子供は食べたがりません。大人が油物と甘い物を摂取すると肥満につながります。あぶらとあまい物、つまりあのつくものに気を付ける必要があります。特に女性は、出産と育児をひかえているため、エネルギーを貯える本能が働きます。甘い物に目がないのです。甘い物はケーキやお菓子だけではありません。ハチミツ、くだもの、ジャム、100%果汁、缶コーヒー、スポーツ飲料、菓子パン、のどあめなどです。ソフトドリンク類も買わないようにしましょう。

次回は油脂類対策について述べます。