院長コラム

食事を見直す「感染対策システム」編

2012年9月10日

人類の歴史は、飢餓、怪我、感染、乏塩との戦いの歴史でした。

感染対策システムとして免疫系を発達させました。
細菌を防御するために好中球という白血球を分化させ、ウイルスと戦うためにリンパ球という白血球をつくり、寄生虫対策として、好酸球という白血球を生み出しました。異物が体内に侵入すると単核球(マクロファージ)やリンパ球が攻撃をかけ、異物を排除します。これらのシステムにより外敵から身を守ってきました。叉、自分自身から生じた癌細胞という異物はリンパ球(特にNK細胞)が常に見張っています。

これらの免疫システムの破綻により、自己免疫疾患(慢性関節リウマチなど)やアレルギー疾患(気管支喘息やアトピー性皮フ炎)や発癌をもたらします。白血球が外敵と自分自身の区別が出来なくなり、自分自身を攻撃するようになると、自己免疫疾患となります。寄生虫がいなくなった今、好酸球の異常により、いろいろなアレルギー疾患が生じます。癌細胞を見張るリンパ球の働きが環境因子などで低下すれば、発癌につながります。

環境因子の主因は食事や飲み物など口にするものです。我々は自然の一部です。できるだけ、合成品や遺伝子操作した食物を避けて自然食品を食べるようにしましょう。抗生物質や防腐剤、着色料、保存料の使われていない食品を選びましょう。

次回は乏塩対策システムについてです。