院長コラム

食事を見直す「再び・食塩」編

2014年2月3日

今回は、再び食塩についてお話しします。食塩と直接、結びつく疾患は、高血圧症と胃癌です。高血圧が続くと、心肥大・心不全、狭心症・心筋梗塞、不整脈、脳出血・脳梗塞、網膜動静脈閉塞症・眼底出血、慢性腎不全になりやすくなります。高血圧の最大の要因は、塩分のとりすぎ、そして肥満です。

2009年に改訂された日本高血圧学会の高血圧治療方針や世界保健機構(WHO)は、1日の食塩摂取量を6㌘未満にするよう勧めています。国民健康・栄養調査(08年)によると、成人の一日あたりの食塩摂取量は男性11.9㌘、女性10.1㌘でした。厚生労働省は「日本人の食事摂取基準」(10年版)で、男性は9㌘未満、女性は7.5㌘未満にしました。

大阪人の平均食塩摂取量は12.5㌘です。本院での測定結果も12.5㌘でした。本人に入院される患者さんに提供している普通食の1日塩分量は8㌘です。浮腫や心不全の治療食は5㌘です。

食塩摂取量は、早朝第2尿のナトリウムとクレアチニン値を測定する事で推定できます。自分が一日何グラムの食塩を摂取しているのかは、早朝尿でわかるのです。是非測定してみて下さい。18㌘摂取している方がいました。東北と北陸出身の方々でした。6㌘の方がいました。京都出身の方でした。

塩分を多く摂取していると、血圧が低下しにくいことが、本院のデータで判明しました。1日食塩摂取量14㌘の方は、8㌘の方に比べて、血圧が低下しにくい結果が出ています。

干物、小魚、加工品(はんぺん、かまぼこ、ちくわ、ハム、ソーセージなど)パン類、メン類は控えましょう。おいしく減塩するには、コンブやカツオブシやシイタケなど天然素材から取った『だし』を上手に使うことです。七味、コショウなど香辛料や、酢や柑橘類を使う工夫も大切です。