院長コラム

食事を見直す「塩の真実」編

2012年7月25日

今回は食塩についてお話しします。

一九〇五年、塩の専売制度が敷かれました。
日露戦争の戦費をかせぐためのものでした。

さらに、一九七一年(昭和四六年)に「塩業近代化臨時措置法」が施行され、塩田による塩の生産が禁止されました。

自然塩が作れなくなりました。

これは、石油コンビナートをつくるために、塩田をつぶす必要があったからです。
日本が世界に誇る悪法と思っています。

この結果、食塩はすべてイオン交換樹脂膜法により作られ、塩化ナトリウムほぼ一〇〇%の塩になりました。カリウムやマグネシウムは含まれない工業用品が食卓塩となったのです。いわば化学薬品を食するようになったのです。

やっと一九九七年(平成九年)になり、塩専売法が廃止され、昔のような自然塩が手に入るようになりました。

自然塩ブームになり、多くの自然塩が世に出まわるようになりつつあります。
しかし、塩田がなくなってしまった日本の天日塩なるものは、ほとんどが輸入品です。

伯方の塩(粗塩)は、メキシコ・オーストラリアの輸入品にマグネシウムを混ぜています。
又、伯方の塩は伯方島では作られていません。
宇和海(豊後水道)の工場で作られています。
赤穂の天塩も輸入品から作られています。
加工食品には原産地表示の義務がないからです。
売らんがためのネーミングがはびこっています。

次回から、ほんものの塩を求める旅をしましょう。