高齢者の場合、治療に伴う安静状態によって身体能力がどうしても低下しますので、身体能力の向上・維持のため、
急性期早期から在宅復帰支援、回復期・維持期への橋渡し、訪問リハビリ、終末期にいたるまで、幅広くリハビリテーションを行います。
手術や疾患により低下した身体的精神的機能の回復をめざした機能訓練を中心に、能力障害に対する基本動作訓練や日常動作訓練です。
日常生活に関わる機能回復を目的にした歩行、食事、排泄、更衣などの日常生活訓練、嚥下、高次脳機能訓練などの能力向上のために行います。
嚥下機能低下は、誤嚥性肺炎や栄養摂取に関わります。嚥下造影や嚥下内視鏡検査による嚥下機能の評価のうえ、適切な嚥下リハビリを行い、在宅や施設に戻ることをめざします。
回復期リハビリを終了後も重症のため医学的管理が必要で、在宅復帰が難しい療養病床の患者さまが対象です。
回復した機能の維持だけではなく、長期の臥床(寝たきり)など活動量の低下により身体が硬くなる廃用症候群の予防のためのリハビリです。