院長コラム

食事を見直す「乏塩対策システム」編

2012年9月15日

人類の歴史は、飢餓、怪我、感染、乏塩との戦いの歴史でした。

生命体は海から生まれました。それで、体液成分は海のそれと驚くほど似ています。
陸に上がった生物は、体内に海を築かねばなりませんでした。
レニン-アンギオテンシン系(RA系)がこれを司ります。身体に塩を保持するシステムです。
陸には、乏しい岩塩以外に塩を手に入れる方法がありませんでした。
RA系はヒトの身体の中で最も塩分を取り込む力のある物質系です。
しかしこのシステムは高血圧症の主因となるのです。

人間の本能として、塩分を摂取する欲求があります。
余剰に取り込まれた食塩は循環血液量を増加させ、高血圧や心不全を引き起こすことになります。

身体に余分な塩分を貯えないためには、粗塩(あらじお)を使いましょう。
粗塩には、塩化ナトリウム以外に、マグネシウムやカリウムなどが含まれています。
そして、マグネシウムやカリウムは、塩化ナトリウムを尿に排泄させる作用があります。
塩化ナトリウム99%のような食卓塩は避けて下さい。
これは化学合成品です。工業用品です。ヒトが口にするものではありません。
海水からとれる食塩の成分は塩化ナトリウムが85.5%位です。
これより濃い塩は合成品と思って下さい。

せめて調味料だけでも天然のもの、自然のものを使うようにしたいものです。