院長コラム

食事を見直す「病気に対する食事療法」編

2012年9月25日

今回より、いろいろな病気に対する食事療法について述べていきます。

まず高血圧症について、食事上の注意点を話します。
一般的に食塩を減らすことが言われていますが、塩分を減らした結果、血圧低下がみられるのは、約半数の人々です。

残り半数の患者さんは、不変か又は悪化傾向が見られます。
海から生まれた生命体には、塩分が必須です。
レニン-アンギオテンシン系のホルモンがこれを司っています。
特にアンギオテンシンは最強の昇圧物質で、少し過剰分泌されるだけで、高血圧症となります。

塩分を減らすには、加工食品を避けて下さい。
干物、梅干、佃煮、かまぼこ、ちくわ、ハム、ソーセージ、ラーメンなどです。
味噌ラーメン一杯約14グラムの食塩が含まれています。うどんの場合約10グラムです。
ラーメンは油物でもあり、是非避けるべきです。うどんのだしは3口までにして下さい。

使用する塩は粗塩(あらじお)にして下さい。塩化ナトリウム99%の食卓塩は口にしないで下さい。塩分のとりすぎは、胃癌につながります。ピロリ菌陽性の方は、特に気を付けて下さい。
ただし食塩がすべて悪玉ではありません。粗塩は身体を温めてくれます。
東北地方の人々が塩を多く摂取するのは、身体を温めるためです。
東北地方の人々の塩分を制限しすぎると、肺炎が増加することでしょう。